吊り橋効果について、解説します。
こんな方へ
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それでは見ていきましょう。
吊り橋効果の意味
吊り橋効果とは、不安・恐怖を強く感じている状態で出会った人に、恋愛感情を持ちやすくなる心理効果です。
英語では、Suspension bridge effectと書きます。
吊り橋効果の実験
(実験が行われたカナダのCapilano Suspension Bridge)
1974年にカナダの心理学者であるドナルド・ダットンとアーサー・アロンが実験をしました。
生理・認知説の吊り橋実験というものです。
実験概要
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実験内容
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結果をみてみましょう。
実験結果
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つまり、Aグループは恋愛感情による興奮と、外的な刺激による興奮を混同した結果、電話をかけてきた人数が多くなったのです。
なぜ吊り橋効果は起こるのか?
一般的に感情はこのような経路で生まれると考えられています。
例:出会う⇒好きになる⇒ドキドキする |
しかしながら、心理学者のスタンレー・シャクター氏は、以下ような経路も考えられると唱えました。
例:出会う⇒ドキドキ⇒私はこの人が好きなの? |
つまり、感情が出来事への解釈より先にもなると考えました。
辛すぎる現実。。。
吊り橋効果の類語
吊り橋効果には、類語があります。
プラシーボ効果
プラシーボ(偽薬)効果とは、ただの錠剤を、いかにも効果があるように伝えて服用させると、本来出るはずのない効果が発揮されるという心理効果です。
例えば
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このように伝えられると、実際に効果のないものでも、効果が発揮されてしまうのです。
吊り橋効果と同じように、認知が先か、感情が先か、という話ですね。
人間は、つじつまを合わせたい生き物なんですね。
吊り橋効果のまとめ

いかがでしたでしょうか。
吊り橋効果の意味や例、原因、関連する心理効果についてご紹介しました。
感情が先なのか、認知が先なのか、吊り橋効果は面白い心理です。
ポイント
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