今回は【ストループ効果】について説明していきますね!!
日常であるあるな心理学をぜひ学んでみてくださいね!
この記事を読めば、以下のことが分かるよ。
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それぞれ見ていこう。
ストループ効果(認知的葛藤)とは

ストループ効果とは、それぞれ意味の異なる刺激が同時に呈示されると、刺激に反応するまでに時間が多くかかる現象のことです。
ストループ効果の事例
例えば、この字を見てください。
緑って書いてあるから、緑色をイメージしますよね。
だけど、赤色で緑と書かれていると、反応するまでに時間がかかってしまうんですね。
これがストループ効果です。
ちなみに英語ではStroop effectと書くよ。
認知的葛藤(コンフリクト)とは
同時に目にする2つ情報が干渉しあうと、頭がごちゃごちゃしますよね。
このような心理を認知的葛藤といいます。
例えば、福岡には吉野家のカフェがありますが、はじめて行ったとき、なにを注文するのか戸惑いました。
関連記事⇒葛藤の意味や種類についてわかりやすく解説【心理学】
ストループ効果の語源・由来
1935年に心理学者のジョン・リドリー・ストループによって報告されたことから、ストループ効果と呼ばれているよ。
自分の名前が心理学の現象名になるなんて、ビックリですね!
バイリンガルストループ効果
ちなみに異なる言語間(例えば日本語と英語など)において、ストループ効果が見られることを、バイリンガル・ストループ効果と呼ぶよ。
名前かっこよすぎ。。。
ストループ効果(認知的葛藤)が起こる原因・実験例

ストループ効果はどんな原因があって起こるのか。
裏付けられた実験例も併せて説明していきますね。
ストループ効果の原因
ストループ効果が起こる原因は、脳が混乱するためです。
例えば「黄色」という字を見ると、2つの矛盾が生まれます。
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このような状況にあるとき、脳は混乱して情報を処理するのに、時間がかかります。
要約
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ストループ効果を裏付ける実験
それでは、より理解しやすいように、今すぐできる簡単な実験をしてみましょう。
ストループ効果の実験:レベル1
下記の4つの文字を声に出して読んでみてください。

答えは「あか」「き」「あお」「みどり」ですね。
スラスラ読めたと思います。
ストループ効果の実験:レベル2
では、次の文字はどうでしょうか?

答えは「あか」「き」「あお」「みどり」ですね。
読んでいる時に、少し違和感を感じませんでしたか?
文字の読み方は変わっていないのに、色が変わっただけで脳が混乱して、回答までに時間がかかってしまうんですね。
これがストループ効果です。
ストループ効果の実験:レベル3
次は文字の「読み方」ではなく、文字の「色」を答えてみてください。

答えは「き」「あか」「あお」「みどり」ですね。
またまた違和感を感じましたよね。
これは逆ストループ効果と呼ばれています。
僕もこのテスト画像を作るのに、ストループ効果が表れて混乱しました。笑
ストループ効果が効かない場合
ストループ効果と逆ストループ効果は、どちらも「文字」を認識することによって起こる現象です。
よって、文字が読めない人には効果がないんですね。
これらはそもそも認識する速度が違うから、正しく認識して答えを出すまでに、どうしても時間がかかってしまうんだ。
ストループ効果の具体例

ストループ効果は、先ほどご紹介した「文字と色」だけでなく、日常の様々なところで影響を及ぼしています。
たとえば、街の看板や広告、マーケティング、インターネット、食事、人間関係などです。
具体的に事例を見ていきましょう。
通販サイトで見られるストループ効果

「激安!」と書かれているサイトに飛んだら、めちゃくちゃ高級感漂うサイトに飛んだことありませんか?
「あれ?間違えたかな?」とあなたは思い、サイトを離れたことでしょう。
このように自分が期待していたものとは、あまりにもかけ離れていること、矛盾していることに対して人間はフリーズしてしまうのです。
そこから判断して「あ、やっぱりこのサイトは違うわ」と別のサイトに行ってしまうわけですね。
サイト運営者は特に気を付けたいところですよね!
職場で見られるストループ効果

アットホームな職場と求人に書いてあるのに、いざ入社してみたら「ぜんぜんアットホームじゃない!むしろアットホームってなに??」となったことはありませんか?笑
自分の期待値と職場の現状に矛盾があると、あなたはストレスを感じてしまいます。
そのストレスを避ける為に、現状から逃げ出したくなったり、逆に正当化して留まり続けたりするのです。
態度に見られるストループ効果

例えば
A:堂々とした態度の人が「私は自信がありません」と大きな声で言う B:おどおどした態度の人が「私は自信があります」と小さな声で言う |
あなたはどちらの人が、「自信がありそう」だと感じますか?
これは相手の「態度」と発している「言葉」に矛盾があるため、多くの人が「言葉」よりも「態度」を見て、自信があるかを判断しています。
ダイエット指導にありがちなストループ効果

太っている人が、自分より痩せている人にダイエット指導をする。
指導される側は、自分が目指している体型と指導者の体型に、矛盾を感じてしまいます。
そういうことをあんまり気にしない人ならいいんですけどね!
男女トイレを例にしたストループ効果
イメージするのは男性が青、女性が赤ではないでしょうか。
ですが、もしもあなたがデパートに行って色だけが逆だったら、間違えて異性のトイレに行きそうじゃないですか?
例えばこんな感じ。

僕だったら間違えて行ってしまいます。笑
ストループ効果のまとめ

いかがでしたでしょうか。
ストループ効果には、あなたの判断や意思決定に影響を与える効果があります。
矛盾した情報に惑わされないように、ストループ効果が起こる原因や具体例を理解して対処していきましょう!
ポイント ・人間は矛盾する情報の相互作用によって、判断や意思決定が鈍ってしまう。 ・ストループ効果とはそれぞれ意味の異なる刺激が同時に呈示されると、刺激に反応するまでに時間が多くかかる現象。 ・矛盾によってストレスがかかるのであれば、矛盾を減らすことも考えてみる。 |