今回は【親近効果】について説明していきますね!!よく「去り際」が大事!なんてことも言われますが、その理由なども併せてぜひ学んでみてくださいね!
この記事を読めば、以下のことが分かるよ。
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親近効果とは

親近効果とは、人は最後に与えられた情報で相手の印象を決定しやすいという心理効果のことです。
一方で、初頭効果とは、人は第一印象で相手の印象を決定しやすいという心理効果のことです。
今回は親近効果に着目してみていきますので、初頭効果について詳しく知りたい方はこちら⇒初頭効果とは?第一印象が与える影響力
ちなみに英語ではrecency effectと書きます。
親近効果はほかにも親近性効果や終末効果とも呼ばれています。
また、関連する心理効果でピークエンドの法則というものもあるよ~。
初頭効果:初めが大事
親近効果:終わりが大事
心理学者のアンダーソンが提唱
親近効果は1976年にアメリカの心理学者であるN・H・アンダーソンさんが行った実験結果を元に提唱されました。
彼は模擬裁判を通して「人間の判断」について実験をしたんですね。
ではどんな実験だったのか、さっそく見ていきましょう。
親近効果の実験例

実際に行われた実験です。
<実験概要>
模擬裁判を行い、陪審員の判断がどう変わるのかを観察。 |
<実験内容>
証言を提示する順番を変えることによって、判断はどう変わるのか。 証言は弁護側、検事側にそれぞれ6つずつ用意されています。 裁判はAとBの2通りの方法で進みます。 A:弁護側2証言→検事側2証言→弁護側2証言→検事側2証言→弁護側2証言→検事側2証言 B:弁護側6証言→検事側6証言 ※Aは6つの証言を2つずつ提示し合う方法 ※Bは6つの証言すべてを一度に提示し合う方法 |
<実験結果>
AとBの2つのルールに沿って模擬裁判をすると、なんとどちらの方法も最後に証言を提示した側が勝利するという結果になりました! |
<この実験からわかること>
人は最後に与えられた情報に左右されやすいということ。 |
親近効果の具体的な事例

もっとわかりやすく、具体的な事例で親近効果について知ってみよう。
具体例を理解することで、記憶に定着しやすくなります。
恋愛
デートをして「そろそろ帰ろうか」となったとき。
別れ際の一言や態度で、その後の相手に与える印象はガラリと変わってしまいます。
すごく好印象になることもあれば、その逆も。。。
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ビジネス
企業が商品のレビューページをつくるのには、親近効果が関係しています。
特に今は情報が多すぎる時代ですから、新しい情報を判断材料にするケースが多々ありますよね。
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僕はレビューも見ずに、これだ!と思ったものは買う主義ですが、きっとレビュー意外の親近効果に影響を受けているんでしょうね。笑
まとめ

今回は親近効果についてまとめました。
第一印象も大事ですが、去り際の印象もものすごく大事です。
親近効果を学んでぜひ仕事や人間関係に活用してみてくださいね!
ポイント ・親近効果とは最後に与えられた情報がその後の相手の評価に影響を及ぼすという心理現象。 ・人は最後に提示される言葉に左右されてしまう。 ・人は情報を受け取る順番によって、判断を変えてしまう。 |