何かを習慣化したい人は、一貫性の原理を学びましょう。
この原理を応用すれば、習慣を身につけやすくなります。
一貫性の原理について、解説します。
こんな方へ
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それでは見ていきましょう。
一貫性の原理の意味

一貫性の原理とは、一貫性を保ちたいという心理のことです。
人間は、自分の感情、考え、価値観、態度、言葉遣い、表情、行動など、なるべく一貫性を保ちたいという心理的な欲求があります。
一貫性の原理が働く理由
一貫性の原理が働く理由は以下2つです。
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(1)楽ができる
人間は考えて選択することにストレスを感じます。なるべくストレスを感じずに楽をしたいから、選択を自動化したいと考えています。
一貫性を持つことができれば、選択する時間・労力が大幅にカットされるので、楽になるんですね。
例
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(2)社会的な評価が得られる
どちらが周りから評価・信頼されやすいでしょうか?
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どちらがいいとかいう話ではないですが、同じことをやっている人は一発でわかりやすいですよね。
つまり、その人が何者なのか、理解も比較的しやすくストレスもそれほどかかりません。
一貫して同じことをやり続けている人は、分かりやすいのでそれだけで評価や信頼が集まりやすいです。
一貫性の原理の実験例
一貫性の原理の実験を2つご紹介します。
(1)クッキーの実験
消費者行動を研究するダニエル・ハワード氏による実験です。
実験概要
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実験内容
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実験結果
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あることとは
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そうすると
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さらに
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※ちなみに89%の人が、クッキーを購入しました。
そのため、次のお願いを受け入れやすくなったんですね。
(2)安全運転の看板の実験
心理学者のジョナサン・フリードマン氏とスコット・フレイザー氏の実験です。
実験概要
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実験内容
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実験結果
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あることとは
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そうすると
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つまり、看板を立てることに関しては
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ちなみに、前後のお願いごとがまったく関係のないもの同士であっても、そこには一貫性の原理が働きます。
一貫性の原理で習慣をつくる方法
習慣を身につけるポイントは2つです。
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(1)社会性を力に変える習慣術
人は周りの目を気にして一貫性を保とうとします。
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この気持ちを習慣化に利用します。
そこで大事になるのが、コミットメントです。
コミットメントとは、「これをやる!」と周りに宣言することですね。
そうすることによって、一貫性の原理が働き習慣化しやすくなります。
流れとしては
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こんな感じです。
(2)簡便性を力に変える習慣術
社会性の力によって、行動し始めると最初はつまづくかもしれませんが、大丈夫です。徐々に慣れてきます。
慣れてくると、そこにも一貫性の原理が働いて、より継続できるようになっていきます。
流れとしては
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やればやるほど楽になっていくのが、いいですね。
(3)習慣化で1番大事なこと
社会性と簡便性の観点から、習慣化について語りました。
2つをまとめると
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こんな感じで、周りの人や環境を上手く使いながら、習慣化していくのがいいです。
また、現状維持の法則と組み合わせると、より習慣化しやすくなります。
関連記事⇒現状維持の法則とは?
まとめ

いかがでしたでしょうか。
一貫性の法則を利用すると、新しい習慣が身につけやすいです。
まずは軽くでいいので、実践してみましょう。
ポイント
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