損したくない…
失敗が怖い…
そんな優柔不断な自分が嫌になる…
こんなふうに思っていませんか?
今回は、損したくない性格は変えられるのかについて、心理学的に解説します。
こんな方へ
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この記事を読めば、以下のメリットがあります。
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それでは見ていきましょう。
目次
損したくない性格は変えられる?
結論からいうと、変えられません。人間の機能的な問題なので、無理です。
いきなり出鼻をくじくようですみません。笑
しかしながら、損失回避の法則を理解しておけば、判断・選択・行動は変えることができます。
その結果として性格が変わることはあるのかもしれません。
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損失回避の法則とは?
損失回避の法則とは
得することより、損失を避けようとする心理効果です。
人間が損をしたくないという気持ちは、得をしたい気持ちに比べて2~2.5倍と言われています。
損したくない心理の具体例

具体例をいくつかご紹介します。
自分にあてはまるかどうか、チェックしてみてください。
例(1)損したくない!スーパーでお惣菜が半額やん!
お惣菜が半額だからといって、大量購入した経験はありませんか?
普段、定価で売られているモノを、今だけ半額と書かれてあると、余計に買ったりしますよね。
この時は、ほしい!という気持ちよりも、買わないと!という気持ちの方が強いのではないでしょうか。
例(2)損したくない!一回も着てない洋服が捨てられない!
買ってから一回も着ていない洋服ってありませんか?
なんで買ったのかよくよく考えてみたら、「安くなってたから」、「限定だったから」、そういう理由が多いのかもしれません。
せっかく買ったので、捨てられない。捨てたら損した気分になる。これも損失回避の法則と保有効果が働いています。
例(3)損したくない!ポイントの有効期限が切れる!早く使わないと!
ポイントの有効期限が切れそうになると、焦って早く使わないと!と思います。
後で考えたら、必要のないモノを買っていたりします。
欲しいものを手に入れるより、ポイントの有効期限が切れるという損失を回避したいんですよね。
損したくない性格との向き合い方
損失回避の法則はだいたいわかったけど、結局、損したくない性格とはどう向き合えばいいのか?
キーワードは
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性格は、生まれつきや育った環境、人間関係によって形成されると言われています。何十年も蓄積してきたものをいきなり変えるのはかなり難しいです。というかいっそのこと無理だと諦めた方がいいです。
真矢みきさんから「諦めないで。」と言われそうですが、諦めましょう。
それよりも、変えられるものを変えていきます。それが、日々の選択です。
損失回避の法則を知って、楽に生きる
損失回避の法則を知れば、楽に生きられます。いつもなら選択しないはずの選択ができるようになります。本当はあるのに、ないことにしていた選択肢が出てきます。
例えば
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損失回避の法則を知ったあなたは、今まで意識していなかった選択肢がでてきます。なぜならば、今まで無意識に損失を回避していたからです。
これが意識化できると、自分に対してこのような質問が生まれます。
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この質問が出てきたら、今までより楽に判断・選択・行動ができるようになります。
損したくないに隠された本当の気持ち
実は、損をしたくない心理の裏には、本当はやりたいという気持ちが隠れていることが多いです。
本当にやりたくないことは、選択肢にすら上がってきませんからね。
そこでおススメなのが、以下2点を分析することです。
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図にするとこのようになります。

ネタバレになりますが、本当は多くの人が「損失だと思っている選択肢」を選びたいんだよ!!!と思っています。
特に日本人は、損したくない!と考える傾向が強いです。歴史や国民性の話になってくるのでここでは割愛しますが、そういった特性も理解しておくといいのかなと思います。
損したくない心理と関連する心理学用語
心理学においても、人間の意思決定については多く語られていますね。そこで、最後に関連する心理学用語をご紹介します。
(1)プロスペクト理論
プロスペクト理論とは、損失回避の法則を理論化したものです。つまり、人は得をするよりも損をしたくない気持ちの方が強くなるという理論です。
マーケティングや投資、ギャンブル、恋愛など幅広く役立つ理論ですので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:プロスペクト理論とは?徹底解説!
(2)現状維持の法則
現状維持の法則とは、選択肢が複数ある場合、人間は普段と同じ選択をしてしまうという法則です。
選択肢が多いと、どれにしようかと悩んだあげく、やっぱりこのままでいいかと今まで通りを選択してしまいますよね。
損失回避の法則と現状維持の法則は、それぞれ相互作用してあなたの選択行為に影響を与えます。
関連記事:現状維持の法則とは?あなたの行動がうまくいかない理由
(3)決定回避の法則
決定回避の法則とは、選択肢が多くなると、決断力が弱まるという法則です。決断を先延ばしにすることってありますよね。それは決定回避の法則が働いているためです。
(4)保有効果
保有効果とは、自分が持っているモノの価値を高く感じ、手放したくないという心理効果です。一度手に入れたものって、なかなか手放したくないですよね。
損失回避の法則も働くと、余計に手放せなくなります。もちろんモノだけでなく、人間関係や地位、名誉、住まい、資産なども当てはまります。
関連記事:保有効果とは?恋愛に与える影響と具体例
損したくない心理についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。
損をしたくない性格は、正直変わりません。
だからこそ損失回避の法則を理解して、選択を変えていきましょう。
無理やりな根性論ではなく、理解によって選択を変えていくのです。
そうすることで、結果的に性格が変わるかも?
ポイント
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