少数の法則 の意味|あなたの判断は正しい?思い込みの心理学

少数の法則について、解説します。
こんな方へ
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それでは見ていきましょう。
少数の法則の意味
少数の法則とは、試行回数が少ないにもかかわらず、それが正しいと思い込んでしまう心理のことです。
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このように、少数の法則とは客観性を失って、主観的にものごとを判断してしまう心理のことをいいます。
英語ではThe law of small numbersと表記します。
少数の法則はなぜ働くのか?
少数の法則は、脳の機能的な問題によって起こります。
脳は基本的に、過去の情報データ(経験)から、ものごとを判断します。
そのため、下記のような傾向になりやすいです。
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少数の法則の定義は2つある(統計学と行動経済学)
少数の法則は、2つの定義があります。
統計学における少数の法則
1838年に数学者シメオン・ドニ・ポアソンが発表しました。
ポアソンが提唱する少数の法則は、数学に基づくものであり、心理学ではありません。
ポアソン分布という有名な確率分布がありますが、確率論・統計学の話になるため、興味がある方は数学を勉強してみてください。
行動経済学における少数の法則
行動経済学における少数の法則は、統計学における少数の法則とは異なります。
1971年にダニエル・カーネマンによって提唱されました。
彼は、少数の法則を「数学」ではなく「心理学」という概念で捉えました。
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この一連の流れを、数学的にではなく、心理学的に解釈したんですね。
客観性をたもつためにも、数学的なモノの見方は必要ですね!
少数の法則に惑わされず、判断力を上げよう
少数の法則が働くと、騙されやすくなったり、判断力が鈍ったりします。
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このように、少数をモニターにすると、数値が偏ってしまうので、あてになりません。
少数のサンプルは、再現性がないということです。
少数の法則に惑わされずに、以下3つの質問を持ちましょう。
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判断力を上げるポイントは大数の法則にあります。
関連記事⇒大数の法則とは?意味をわかりやすく解説
まとめ
いかがでしたでしょうか。
少数の法則は、とくに投資やギャンブルなどにおいて強くなる傾向があります。
お金が絡む現場では、人の心理も動きやすいですよね。
もちろん自分の判断に自信を持ちたい人は、少数の法則を逆手に利用するのもありだと思います。
ケースバイケースで、少数の法則を使っていけたらいいですね!
ポイント
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