フォールス・コンセンサスってなに?
どんなことに活かせるの?
わかりやすく教えてほしい。
人間関係で失敗しないための心理学、フォールスコンセンサスについて解説します。
それでは見ていきましょう。
目次
フォールス・コンセンサス効果とは
フォールス・コンセンサス(False consensus)とは、みんなが自分と同じ意見や考えのはずだと思い込む心理現象です。
つまり、自分の意見が多数派だ!正常だ!と思う心理ですね。
偽の合意効果、総意誤認効果とよばれたりもします。
コンセンサスには、複数の人による意見の一致・合意という意味があります。
事例
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これ良いな!と思って他人におすすめした結果、全然ウケが良くなかった経験はありませんか?
人は他人も自分と同じように考えているだろう!と見なしたがります。
家族や友人ほど向きになったりしますよね。
フォールス・コンセンサス効果の実験例

実験概要
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実験内容
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実験結果
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実験結果からわかること
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フォールス・コンセンサス効果の5つの具体例
フォールス・コンセンサスは、日常のいろんな場面で働いている心理現象です。
自分の当たり前は相手にとっての当たり前とは限りませんよね。
事例をみていきましょう。
(1)恋愛
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(2)ビジネス
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(3)食事
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(4)就活
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(5)国
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フォールス・コンセンサス効果が働く2つの原因
フォールス・コンセンサスが働く理由は2つです。
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(1)自分が多数派と思うことで安心
少数派よりも、多数派に安心感を感じる人がほとんどです。
流行も同じですね。
(2)自分の考えを無意識に他人に投影
自分の考えが自分には一番わかりやすいものです。
それを「普通はこうでしょ」と他人に投影してしまうんですね。
フォールス・コンセンサス効果の3つの落とし穴

フォールス・コンセンサスを知らないと、人間関係でトラブルになります。
そうならないためにも、事前に3つの落とし穴を理解しておきましょう。
(1)価値観の押し付け
自分の考えが絶対だと思い込むと、知らないうちに相手に価値観を押し付けてしまいます。
分かり合えているという過剰な期待が、相手を苦しめてしまうんですね。
特に親しい間柄であるほど価値観の押し付け・過剰な期待は高まる傾向にあります。
(2)客観性の喪失
フォールス・コンセンサスが働くと主観的になり、客観性が失われます。
客観性が失われると事実が見えなくなるので、ますます相手との考え方の違いが分からなくなり関係性が悪化します。
(3)誤解・誤判断
自分のフィルターを通して相手を見てしまうため、誤解が生まれます。
この誤解が厄介で、後で誤解であるとわかっても自分の判断を正当化しようとしてさらに誤った解釈をしてしまう可能性があります。
人間関係を良好に保つためのフォールス・コンセンサス対策

フォールス・コンセンサスの対策を理解しておくと、人間関係を良好に保ちやすくなります。
<対策>
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(1)直接相手に聞く
良かれと思ったことは、相手にとって良いこととは限りません。
自分がされて嫌なことは人にしないと言われますが、それも同じです。
自分がされて嫌なことでも、他人は喜ぶことも意外とあります。
認識にズレがないように、直接相手に聞いてみましょう!
(2)客観的な情報に目を向ける
相手のライフスタイルや数字で表せるものなど、客観性のある情報に目を向けることが重要です。
自分の意見が一般的だと思いやすいときは、客観的な情報に目を向けましょう。
相手の事実に目を向けることが、誤解やストレスの少ない関係性につながります。
(3)複数の意見に耳を傾ける
自分の勝手なフィルターを通して相手を見てしまうのは危険です。
人間関係を良好に保つには、周りの人のフィルターを通した意見も取り入れましょう。
なぜならば人によってまったく解釈が違ったりするからです。
フォールス・コンセンサスの逆の効果:フォールス・ユニークネスとは?

フォールス・コンセンサス効果とは逆に位置する心理現象について解説します。
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フォールス・ユニークネス効果
フォールス・ユニークネス効果とは、フォールス・コンセンサスとは逆の意味の心理現象です。
自分のことを特別である、と評価してしまう点では同じ意味ですが、違いを簡単に説明すると
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もう少し説明すると
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それぞれの特徴
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日常のありがちな事例
卵焼きには醤油でしょ!と言われた時の反応
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フォールス・コンセンサスのまとめ

いかがでしたでしょうか。
フォールス・コンセンサスは人間関係を良好に保つうえで知っておくべき心理現象です。
人間関係が上手くいかないときは自分の認識に偏りがないか自問自答してみましょう。
きっと突破口が見つかりますよ。
ポイント
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