今回は【初頭効果と親近効果】の違いと使い分けについて説明していきますね!!
この記事を読めば、以下のことが分かるよ。
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それぞれ見ていこう。
初頭効果と親近効果はどちらが大事か

初頭効果と親近効果は、結論から言うとどちらも大事です。
心理効果が起きるタイミングがそもそも違う為、どちらが大事とは決められないのです。
初頭効果のタイミング:初めまして。 親近効果のタイミング:ばいば~い。 |
このように、タイミングがそもそも違うので、どちらが大事とは決められないし、言ってしまえばどちらも大事なんですね!
初頭効果と親近効果~影響力の違い~

初頭効果というのは、第一印象があなたの評価を決めるというもの。
親近効果というのは、最後の印象があなたの評価を決めるというもの。
つまり、最初と最後の言葉や態度が、相手にものすごい影響を与えるし、記憶にも残りやすいということです。
だからって、真ん中でなにやってもいいわけではないけど笑
詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。
認知的複雑性による違い
初頭効果と親近効果は人によって影響力が変わります。初頭効果の影響を強く受ける人もいれば、親近効果の影響を強く受ける人もいます。
つまり、初頭効果の影響を強く受けやすい人は、親近効果の影響をあまり受けなかったりします。逆もありますね。
ではこの違いが生まれるのははなぜでしょうか。それは認知的複雑性にあります。
認知的複雑性が高い人:初頭効果に影響されやすい(親近効果に影響されにくい) 認知的複雑性が低い人:親近効果に影響されやすい(初頭効果に影響されにくい) |
認知的複雑性が高い人とは、つまり分析能力が高い人ということです。
自分の分析能力に高い信頼をおいている為、初めて会った時の印象で相手を判断しやすく、初頭効果の影響を受けやすいということですね!
一方、認知的複雑性が低い人は、自分の分析能力に自信がない為、最新の情報に信頼を寄せます。
言葉による違い
同じ情報でも、否定語をつけるかつけないかで影響力が変わります。否定語というのは、「でも」「しかし」「だけど」等です。
<例>
A:かっこよくて、モテモテで、金遣いが荒い。→初頭効果が優位に働きやすい B:かっこよくて、モテモテだけど、金遣いが荒い。→親近効果が優位に働きやすい |
上記AとBは同じ情報ですが、否定語の「だけど」をいれただけで、情報を受け取る側の印象がガラリと変わります。
情報源による違い
同じ情報でも、情報源が1つなのか、複数なのかで影響力が変わります。
<例>
A:情報源が1人→主観になりやすい。初頭効果が働きやすい。 B:情報源が複数→いろんな情報が組み合わされ客観性が高まる。親近効果が働きやすい。 |
人は情報源が複数になると、より新しい情報で、情報の整理をかけようとします。
記憶に与える影響の違い
初頭効果と親近効果は「記憶」と密接に関わっています。
記憶といえば、ざっくり短気記憶と長期記憶に分けられますが、どのように関係しているのか見ていきましょう。
初頭効果:長期記憶に残りやすい 親近効果:短期記憶に残りやすい |
一般的にはこのように言われています。※記憶の仕組みは二重貯蔵モデルやマルチストアモデルなど説があります。
あなたが受け取った最新の情報は常に更新されていく為、終わりよりも最初の方が覚えていることが多いかもしれません。
例えば、昨日彼女と食べたご飯と、初めて出会ったときに食べたご飯、どちらを鮮明に覚えていますか。笑
まとめ

いかがでしたでしょうか。
初頭効果と親近効果は、あなたが意識していなくても様々な場面で効果を発揮しています。
どちらが大事というわけではなく、どちらも大事です。
このような心理効果もゲームや遊びだと思って、新しい出会いを楽しんでみるのもいいかもしれませんね!
ポイント ・初頭効果と親近効果はそもそも心理効果が起こるタイミングが違う。 ・人間は最初と最後の記憶が残りやすい。 ・認知的複雑性が低いと、親近効果の影響を受けやすい。 |