今回は【初頭効果】について解説していきますね!
人間、第一印象が大事!なんてことも言われますが、その理由などもあわせてぜひ学んでみてくださいね!
この記事を読めば、以下のことが分かるよ。
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初頭効果とは?意味を解説

初頭効果とは、人は第一印象で相手を決めてしまう傾向があるという心理現象です。
最初に与えられた情報が、そのあとの相手の評価に影響を及ぼすんですね。
初頭効果は出会って何秒が勝負?
論文や研究など諸説ありますが、だいたい出会ってから6秒とか7秒の印象が、そのあとの評価に影響を与えるといわれています。
電話の場合
電話の場合は3秒という人もいます。
いずれにしても、出会ってすぐが大事だということを覚えておけばいいですね。
初頭効果はいつまで続く?
初頭効果は、だいたい半年ほど効果が持続するといわれています。
長期記憶に残りやすい
最初の印象によってフィルターがつくられて(先入観の形成)、情報を比較検討されるため、長期記憶に残りやすいです。
一度そのフィルターを持ってしまうと、あとから入ってくる情報も、そのフィルターを元に判断するようになります。
ちなみに英語では
Early effectと書きます。
初頭効果の語源
初頭効果は、1946年にポーランド出身の心理学者ソロモン・アッシュによって提唱されました。
彼は「人間の印象形成」について実験をしたんですね。
では次にどんな実験だったのか、見ていきましょう。
初頭効果の実験例

実際に行われた実験です。
初頭効果の実験概要・内容
<実験概要>
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<実験内容>
A:知的、勤勉、衝動的、批判的、頑固、嫉妬深い B:嫉妬深い、頑固、批判的、衝動的、勤勉、知的 ※AもBも文章の内容は同じですが、並び順が異なります。 |
初頭効果の実験結果:伝える順番で印象が変わる
「最初の印象が変わるだけで、あとに受け取る情報に対する認識が変わる」ということが、実験でわかりました。
つまり、まったく同じ情報でも、伝える順番が変わるだけで、印象が変わってしまうということです。
初頭効果の具体例:クイズ形式

もっとわかりやすく、誰もが知っているキャラクターを例に初頭効果を見ていきます。
クイズ形式なので、初頭効果を体験しつつだれか当ててみてください。
【初頭効果】この人はだれだ?ケース<1>
国民的アニメのキャラクターです。
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【初頭効果】この人はだれだ?ケース<2>
国民的アニメのキャラクターです。
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【初頭効果】この人はだれだ?ケース<3>
国民的アニメのキャラクターです。
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それでは以下で回答を見てみましょう。
あなたがイメージした人物と一致していたらすごいですね!!
初頭効果のクイズ回答

それでは回答です!!
じゃじゃん!!!
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いかかでしたでしょうか。
若干偏見はありますが笑
最初に提示する言葉で、その人物の印象がガラリと変わりますよね!
初頭効果の影響:人は見かけで判断する

よく「人を見かけで判断するな」と言われますが、それだけ人は見かけで判断しているということです。
身だしなみや言動、表情、姿勢、態度、声、話し方などの多くの情報から、わずか数秒間で判断されるので第一印象は気をつけたいですね。
初頭効果の危険性
最初の印象が、相手の全体の印象を決めてしまう傾向があるため、誤解を招いたり、主観的な見方しかできなくなったりする危険性があります。
初頭効果においては情報を伝える側と、受け取る側の相互理解が必要になりますね。
初頭効果に関連する心理学

関連する心理学は以下です。
ハロー効果
ハロー効果とは、際立つ特徴によって、他の評価も歪んでしまう心理現象のことです。
例
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イケメンは「できる男」のイメージがきますが、必ずしもそうだとは限らないですよね。
親近効果
親近効果とは、最後に与えられた情報で相手を評価するという心理現象のことです。
例
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終わりよければすべてよしという言葉があるように、人は新しい情報を基準に相手を評価します。
初頭効果と親近効果の違いが知りたい人は、こちらの記事を参照ください。
アンカリング効果
アンカリング効果とは得た情報が基準になって、そのあとの判断・行動に影響を及ぼす心理現象のことです。
例
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単純接触効果(ザイオンス効果)
単純接触効果(ザイオンス効果)とは、同じ人やモノに接触する回数が多いほど、好意を抱く心理現象のことです。
例
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初頭効果のまとめ

今回は初頭効果についてまとめました。
第一印象は大事です。最初のイメージが人の記憶に残りやすいんですね。
初頭効果を学んでぜひ仕事や人間関係、恋愛などに活用してみてくださいね!
ポイント ・初頭効果とは最初に与えられた情報がその後の相手の評価に影響を及ぼすという現象。 ・人は最初に提示される言葉によって印象形成する。 ・第一印象で判断されることは意外と多い。 |