高齢者の交通事故がなくならない理由【ダニングクルーガー効果】 | おもしろ心理学

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高齢者の交通事故がなくならない理由【ダニングクルーガー効果】

2019/04/30
 
高齢者の交通事故がなくならない理由【ダニングクルーガー効果】
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「おもしろ心理学」を執筆中。仕事や人間関係をきっかけに心理学に興味を持ち、独自に学び始める。その知恵と経験を活かして恋愛、仕事、家族、目標達成など様々な分野の情報発信をおこなう。 1991年10月15日福岡県福岡市生まれ。 好きな食べ物はハヤシライス。
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ゆうじ
こんにちは!心理カウンセラーのゆうじです!

普段は企業で働きつつ、心理学研究やカウンセリングをしています。

 

たろう
最近、高齢者の交通事故が多発しているね。
はなこ
そうだね。なんでだろう?

 

結論から書くと、ダニングクルーガー効果がはたらいているからです。

ダニングクルーガー効果とは、自分を過大評価してしまう心理現象のことです。

 

今回は「高齢者の交通事故」という視点から、ダニングクルーガー効果の意味や対策などを解説していきます。

 

本記事の目的

  • 心理学を学んで、交通事故を減らすこと。

それではみていきましょう。

高齢者の交通事故がなくならない理由:ダニングクルーガー効果

高齢者の交通事故がなくならない理由:ダニングクルーガー効果

ダニングクルーガー効果がはたらくと、事故が起こりやすくなります。

高齢者に限らず、事故を起こす人の特徴として、この心理がはたらいている傾向があります。

意味については以下で詳しくみていきましょう。

 

ダニングクルーガー効果の意味

ダニングクルーガー効果とは、自分を過大評価してしまう心理現象のことです。

 

自分の評価は人によってバラバラ

自己評価は人それぞれですが、傾向はあります。

  • 能力が低い人ほど、自分の評価を高く見積もる。
  • 能力が高い人ほど、自分の評価を低く見積もる。

 

  • 自分は大丈夫だ。
  • そんなヘマをするわけがない。
  • まさか自分が事故を起こすはずがない。

このように、実際よりも自分の能力や容姿、発言、行動などを高く評価してしまうんですね。

 

ゆうじ
ダニングクルーガー効果は、錯覚現象であり「優越の錯覚」ともいいます。

 

語源

コーネル大学の心理学者であるダニング博士(David Dunning)と、クルーガー博士(Justin Kruger)の名前をとって、ダニングクルーガー効果といいます。

彼らは1999年に論文を発表し、のちにイグノーベル賞心理学賞を受賞しました。

 

ダニングクルーガー効果がはたらく理由

ダニングクルーガー効果がはたらく理由

メタ認知ができないからです。

 

メタ認知の意味

メタ認知とは、自分を客観的に見ることです。

イメージは幽体離脱をして、外から自分を観察する感じですね。

「メタ認知能力がない」=「自分の能力や状態を過大評価してしまう」ということがいえます。

 

たろう
ついつい自分は大丈夫って思っちゃうよね。
はなこ
問題が起こったら、「まさか自分が…」なんてことになるよね。

 

ダニングクルーガー効果がはたらく人の特徴

ダニングクルーガー効果がはたらく人の特徴

自分を過大評価してしまう人には、特徴があります。

  • 自分の能力不足を認識できない。
  • 自分の能力の不十分さの程度を認識できない。
  • 他人の能力を正確に推定できない。
  • ある能力について訓練を積んだ後であれば、自分の能力不足を認識できる。

つまり、メタ認知ができない人です。

 

交通事故を起こす人の特徴

 

  • メタ認知できない⇒自分を過大評価⇒事故を起こす。

 

バイアスの盲点

実際に事故を起こした人の大半が、自分は大丈夫と思っています。

このように自分のことを棚にあげて、他人に関心がいくことをバイアスの盲点といいます。

 

おっちゃん
まさか俺が事故を起こすなんて…とならないように。

 

【交通事故を起こさないために】ダニングクルーガー効果への対策

ダニングクルーガー効果の対策

交通事故を起こさないためにも、ダニングクルーガー効果についての理解と、対策について知る必要があります。

 

交通事故を起こさないための対策

メタ認知能力を鍛えることです。

そのための方法として以下があります。

  • 自分の無知を認める
  • 学習する
  • 結論を急がず、疑う

 

自分の無知を認める

無知を認めることから始めましょう。

  • 自分に不足している能力はなにか
  • 自信過剰になっていないか
  • 知らないことはなにか

無知を知って、現状を認めましょう。

 

学習する

無知を認めたら、次に学習しましょう。

  • 足りない能力を身につける
  • 知らない知識を学ぶ
  • 自分が過大評価するのはどんなときか知る

学習を継続すれば、自分の理想の状態とのギャップが埋まってくるはずです。

 

結論を急がず、疑う

学習したあとも、つねに冷静でいましょう。

  • 大丈夫と思わない
  • 浮かれない
  • 調子に乗らない

「もう俺は大丈夫!」と結論を急いで下さずに、自分をつねに疑います。

この心構えがあれば、事故も起こしにくいですよね。

 

神経質になりすぎるのもよくない

とはいえ、考えすぎて消耗するのも疲れますよね。

ほどほどにメタ認知能力を上げていきましょう。

たろう
ときには根拠のない自信も必要だよ!

自分を過大評価するな!偉人たちの名言

偉人たちの名言

最後におまけです。

歴史に名を遺した偉人たちが、ダニングクルーガー効果にまつわる名言を残していますので、ご紹介します。

 

ソクラテス(ギリシアの哲学者)

無知の知。

 

孔子(中国の哲学者)

真の知識は、自分の無知さを知ることである。

 

シェイクスピア(イギリスの劇作家)

愚か者は自身を賢者だと思い込むが、賢者は自身が愚か者であることを知っている。

 

ダニングクルーガー効果のまとめ

ダニングクルーガー効果のまとめ

高齢者の交通事故から、少し話を広げ過ぎてしまいました。

ダニングクルーガー効果は、事故に限らず日常で多く見られる心理現象のひとつです。

過大評価で痛い目に合う前に、正当な評価をしていきたいですね。

 

ポイント

  • ダニングクルーガー効果がはたらくと、事故が起こりやすくなる。
  • 事故を起こしやすいのは、メタ認知ができないから。
  • 事故を起こさないためには、メタ認知能力を上げることが重要。

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