こんにちは。
今回はカクテルパーティー効果(現象)と発達障害の関係性についてです。
発達障害で苦しむ人が周りにいる方は、少しでも理解をしてください。この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
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それぞれ見ていこう。
目次
カクテルパーティー効果(現象)とは

まずはじめにカクテルパーティー効果(現象)とは、自分にとって重要な情報は雑音・雑談の中でも自然と聞き取ることができるという現象のことです。
詳しく知りたい方はこちらの記事を参照下さい。
【カクテルパーティー効果】仕組みや具体例を分かりやすく解説!
それじゃあ次に発達障害との関係性を見ていきます。
カクテルパーティー効果(現象)と発達障害の関係
カクテルパーティー効果と発達障害にはどのような関係性があるのか。
その前に発達障害について説明していきます。
発達障害とは
文部科学省のページではこのように書かれています。
発達障害とは、発達障害者支援法には「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。 参照:発達障害とは
んーーーーー難しいなあ。要するに天才ってことです!
僕は発達障害の子どもと何度かコミュニケーションを取ったことがありますが、彼らは間違えなく「天才」です。
だから「発達障害」という言葉が使われているのは不思議だなあと思いますが、ここでは便宜上「発達障害」という言葉を使います。
発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のかたよりによる障害と言われています。
その人が過ごしてきた環境や周囲の人との人間関係によるミスマッチから、社会生活が困難になることがあるんですね。
この定義だと、程度の差こそあれみんな発達障害だと言えるので、発達障害者と診断された人はあんまり気にしなくていいです。
(1)自閉症スペクトラム(ASD)
(2)注意欠陥・多動性障害(ADHD)
(3)学習障害(LD)
の3つですね。
詳しいことはここでは書きませんが、タイプがあることを知っておきましょう。
発達障害者がカクテルパーティー効果(現象)で苦しむ理由
発達障害者がカクテルパーティー効果で苦しむのはなぜなのか。
大きく分けて2つの理由があります。
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それぞれ理由を見ていきましょう。
(1)感覚過敏
感覚過敏とは、5感覚が敏感すぎることです。
5感覚というのは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のことで、この感覚が敏感すぎるということですね。
この感覚が鋭い為、例えば「音」にフォーカスすると、日常でいろんな音を拾ってしまいます。
いろんな音を拾ってしまうと、音の選別ができなくなる。
つまり、感覚が鋭すぎるがゆえに、音を選択して聴けない=人の話が聴けないということになってしまうんですね。
事例
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(2)感覚鈍麻

感覚鈍麻というのは、感覚過敏の逆の現象のことです。
5感覚が鈍すぎることですね。
これは日常で情報を受け取る感覚が鈍いため、上記のように音を例にすると、音が聴けない=人の話が聴きとれないということになってしまいます。
ここで大事なことは、人の話を聴いていないということでは決してないこと。
聴きたくても聴くことが難しいんです。
以下では、カクテルパーティー効果を高めるために、鍛える方法についてご紹介します。
カクテルパーティー効果を鍛える6つの方法

カクテルパーティー効果で苦しんでいるあなたやあなたのご家族には、焦らずに読んでほしい。
発達障害者にとっては雑音だらけの日常の中から、自分の必要な情報だけを取り出すこと(選択的注意)はとにかく難しい。
そんな選択的注意のひとつでもあるカクテルパーティー効果を高める方法について説明していきます。
効果が確約できるものではないけど、少しでも日常生活が楽になると嬉しいです。
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では見ていきましょう。
カクテルパーティ効果を鍛える方法1:情報の絞り込み

日常で考えていることを絞り込んでいくことです。
あなたが「コーヒー」について普段考えているとするなら、コーヒーについての情報をどんどん絞り込んでいきます。
例えばコーヒーから連想される言葉は
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などいろいろあります。そういった情報を絞り込んでいくことで必要な情報を取り入れる感覚を養います。
カクテルパーティ効果を鍛える方法2:興味があることを深く理解する

自分が普段から興味関心を持っているものを、深く理解していくことです。
上記のように、コーヒーに興味があるのなら、コーヒーについて本を読んでみたり、人に話を聴いてみたり、ネットで調べてみたりするのです。
そうすることによって、必要な情報と不要な情報を整理する訓練になり、カクテルパーティー効果を高めることができます。
カクテルパーティ効果を鍛える方法3:自分の名前をつけてもらう

人とコミュニケーションを取っている時におススメなのが、自分の名前を呼んで話をしてもらうということ。
自分の名前というのは、自分にとって最も重要な情報の1つです。
名前を呼んでもらうことによって、相手から受け取る話の内容も頭に入ってきやすくなります。
あんまりやりすぎると、コントみたいになるので注意が必要です。笑
では、次に紹介する3つの方法についてみていきましょう。
脳科学的アプローチによるものです。
カクテルパーティ効果を鍛える方法4:聴覚系脳番地のトレーニング

聴覚系の脳番地を鍛えることで、カクテルパーティー効果の働きを高められます。
聴覚系や伝達系、感情系などがあって、主に情報をアウトプットする機能か、情報をインプットする機能にわけられるよ。
聴覚系の脳番地を鍛える方法は様々あります。
分かりやすい例でいくと、演奏です。
演奏には、ギターやピアノ、ドラム、ベースなど他にもたくさんの楽器が使われていますよね。
その中で、普段意識していない楽器だけに耳を傾けてみるんです。
そうすることによって、聴覚系の脳番地を鍛えることができ、カクテルパーティー効果を高めていけます。
カクテルパーティ効果を鍛える方法5:伝達系脳番地のトレーニング

自分の考えていることや気持ちなどを相手に伝えることで、伝達系脳番地を鍛える方法です。
例えば初めて会う人や久し振りに会う人に、なんでもいいので話をします。
会話の内容は「今日はどうやって来られたんですか?」や「夜ごはんはどうしますか?」など他愛もない話で大丈夫です。
その会話の際に、こちらから選択肢を提示してあげるとなお良いです。
こんな感じに
みたいに。
そうすることで、情報を整理し伝達する感覚が鍛えられます。
結果的にカクテルパーティー効果を高めることにも繋がるんですね。
カクテルパーティ効果を鍛える方法6:感情系脳番地のトレーニング

あなたには、普段あまり意識していない周りの人はいませんか。
そういった周りの人の変化に気付くということが、感情系脳番地を鍛え、カクテルパーティー効果を高めることに繋がります。
例えば
まるでタモリさんのように言うのがコツ。
相手の些細な変化に気付こうとすることが、選択的注意そのものであり、雑多な情報を絞るトレーニングになります。
カクテルパーティー効果と発達障害のまとめ

いかがでしたでしょうか。
カクテルパーティー効果(現象)と付き合っていくことが大変な人もいる。
そんな中でカクテルパーティー効果で苦しむ原因と、その鍛える方法について書きました。
もちろん個人差はありますが、実践していくことで少しでもあなたの日常に役立ててもらえたら嬉しいです。
ポイント ・カクテルパーティー効果とは自分にとって必要な情報は雑音や雑談の中でも自然と聞き取ることができるという現象。 ・感覚過敏や感覚鈍麻によってカクテルパーティー効果が発揮できない場合がある。 ・カクテルパーティー効果を高める(鍛える)方法を実践すれば、溢れる情報が整理整頓できて生きやすくなる。 |
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