普段は企業で働きつつ、心理学研究やカウンセリングをしています。
今回はマーケティングで使えるベビーフェイス効果の意味や活用ポイントを、わかりやすく解説します。
結論から書くと
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詳しくみていきましょう。
ベビーフェイス効果とは?
ベビーフェイス効果とは、警戒心がなくなり、安心感を抱く心理現象のことです。
赤ちゃんをみると、つい緊張がほどけて、親近感がわきます。
人は赤ちゃんの顔をみると、「守ってあげたい」と思い、警戒心がゆるむんですね。
ベビーフェイス効果がはたらく理由
ベイビースキーマがはたらくからです。
ベイビースキーマとは、人間や動物の子どもがもつ、身体的特徴のことです。
たとえば「目が大きい」「丸い顔」などですね。
そういったかわいらしい特徴の人やモノを見ると、本能的に「守ってあげたい」と思うんですね。
ベイビースキーマが与える影響
ベイビースキーマは、1943年にオーストリアの動物行動学者であるコンラート・ローレンツが、論文で発表しました。
ベイビースキーマをもつ生物や模型が与える影響
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このような反応は、遺伝的なものです。
ベイビースキーマは人に安心感を与える
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ベビーフェイス効果を活用したマーケティング戦術
ベビーフェイス効果は、マーケティングや広告、ホームページ、SNSなど幅広く活用できます。
とくに多くの人に愛される商品イメージを与えたい場合は、ベビーフェイス効果をフル活用するべきです。
マーケティングで活用するメリット
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そのため信用を得やすく、商品やサービスが売れやすくなります。
企業が「ゆるキャラ」を登用するのも、ベビーフェイス効果をねらっているからですね。
注意点
すべての広告に赤ちゃんの顔を載せればいいわけではありません。
たとえば化粧品の広告なのに、赤ちゃんを載せるとイメージと違うので消費者は混乱しますよね。
あくまでも目的にあった方法で、ベビーフェイス効果を活用するべきです。
補足:ベビーフェイス効果は大人でもはたらく
ベビーフェイス効果は、赤ちゃんだけのものではないんですね。
以下のような特徴をもつ大人でも、効果ありです。
特徴
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いわゆる童顔ですね。
ちなみに男性よりも、女性の方がベビーフェイス効果が強い傾向にあります。
ベビーフェイス効果のまとめ

ベビーフェイス効果をマーケティングで活用することによって、商品やサービスに親近感を持ってもらえます。
それが安心や信頼につながっていくので、ぜひお試しくださいね。
もちろん目的によって使い分けることが大切ですので、お忘れなく!
ポイント
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